空き

大学の空きコマ中にこの文章を書いている。厳密にいえば空きコマにした。化学の講義なのだが雑談が全くなくずっとしゃべるタイプの講義だった。

こういうタイプの講義は範囲を絞ることができないのに加え、とても聞いていて疲れるので苦手だ。100分×10何コマで何の範囲が出るかというのを絞るというのはとても難しく、骨が折れる作業だと思う。みんなどうやっているのだろうか。

本を読む意味についてまた考えていた。暇つぶしと多少の思考訓練、脳の状態の維持はあると思うのだが、自分のものにできるまで本を活用したいと考えると難しい。

例えば俺は若きウェルテルの悩みを3回は読んだが大まかなあらすじは覚えているが詳細なことは何一つ覚えていない。ただよかった、ということは覚えている。

自分の認識できない部分で自我に何かしらの刺激を与えているのは確実なのだが、顕現化されないので、特にモチベーションが湧くわけでもない。そういう年齢になったというところもある。そういう意味では小説って若いうちに読んでおくべきものなのかな。

〈感性の愚鈍化、カットすることによる効率化に関連がある気がする〉